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vol73   3 / 8

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4 4度目の大手術を終えて度目の大手術を終えて 会員会員 中崎中崎 三千代三千代 平成 平成55年、年、5656歳の夏、これまで一度も耳にしたことの無かった「平滑筋肉腫」という病気を発症し、歳の夏、これまで一度も耳にしたことの無かった「平滑筋肉腫」という病気を発症し、小腸の外側に小腸の外側に13cm13cmも及ぶ腫瘍がみつかり摘出手術を受けました。この病気はも及ぶ腫瘍がみつかり摘出手術を受けました。この病気は1010万人に万人に22人ほどと非常人ほどと非常に数に数がが少なく少なく、、当時県立中央病院で当時県立中央病院ではは初めて初めての症例の症例とのことでした。その為もし「よろこびの会」の中とのことでした。その為もし「よろこびの会」の中に同様な患者がに同様な患者がいいるのではないかと思ったのでしょう、主治医の先生が自ら当時会長だった安島さんにるのではないかと思ったのでしょう、主治医の先生が自ら当時会長だった安島さんに電話をかけ、電話をかけ、私に私に入会を勧めて入会を勧めてくだくださいました。しかしさいました。しかし、、会には会には同じ同じ患者は一人も患者は一人もいらっしゃいいらっしゃいませんませんでした。でした。そのような事もあり、そのような事もあり、術後術後55年間年間慎重に慎重に定期検査をして定期検査をしてくださった先生からくださった先生から「もう大丈夫でし「もう大丈夫でしょょうう」と言われた時のあの嬉しさと感動は終生忘れられない程のものでした。」と言われた時のあの嬉しさと感動は終生忘れられない程のものでした。 それからそれから術後術後1414年間、私は風邪年間、私は風邪さえさえ引かず健康そのものの日々を過ごしていました。ところが引かず健康そのものの日々を過ごしていました。ところが7070歳歳を目前にして、突如肝臓にを目前にして、突如肝臓に9cm9cm大大の腫瘍が見つかりました。最初の手術でお世話になった先生の腫瘍が見つかりました。最初の手術でお世話になった先生のの「中崎「中崎さん、またさん、また出来出来ちゃったね」ちゃったね」のの一言に唖然とし、全身が震えました。しかし先生の配慮で直ぐに入院、一言に唖然とし、全身が震えました。しかし先生の配慮で直ぐに入院、肝臓の半分を切除肝臓の半分を切除しました。しました。それからそれから44年年経たないうちに、今度はみぞおち周辺に経たないうちに、今度はみぞおち周辺に66p大の腫瘍がp大の腫瘍が見つ見つかりかり切除しました。退院して間もなく、あの東日本大震災。忘れようにも忘れられない切除しました。退院して間もなく、あの東日本大震災。忘れようにも忘れられない非情非情な年でした。な年でした。 我が家も甚大な被害に遭い精神的、肉体的にもボロボロになってしまいました。それをどうにか克服我が家も甚大な被害に遭い精神的、肉体的にもボロボロになってしまいました。それをどうにか克服した頃、またもや肝臓にした頃、またもや肝臓に2cm2cm程の腫瘍。程の腫瘍。44度目の大手術です。さすがの私も体力的にも相当な負担があ度目の大手術です。さすがの私も体力的にも相当な負担があり、おまけに癒着や感染症なども併発し、執刀医の先生方もさぞり、おまけに癒着や感染症なども併発し、執刀医の先生方もさぞ大変大変であったろうと頭が下がであったろうと頭が下がりましたりました。。 そして そして、、もうこれ以上の手術は不可能とのことでした。私自身ももうこれ以上の手術は不可能とのことでした。私自身もこれこれ以上は以上は決して決して望む望むつもりはつもりはありありませんませんが、もしまた再発したら今度こそ死ぬしかないと覚悟はしたものの、不安と恐怖に眠れぬ夜が続が、もしまた再発したら今度こそ死ぬしかないと覚悟はしたものの、不安と恐怖に眠れぬ夜が続いていました。いていました。 そんな矢先、 そんな矢先、茨城県立中央病院の茨城県立中央病院の永井院長先生の永井院長先生の計らい計らいでで新しい新しい薬との出会いがありました。今薬との出会いがありました。今、私、私ははその薬に全てを委ね、賭けてみようと思っています。この薬はその薬に全てを委ね、賭けてみようと思っています。この薬は、、再発を遅らせるばかりで再発を遅らせるばかりでななくく、、手術手術不能な患者の為に細胞の増殖不能な患者の為に細胞の増殖もも抑制する抗がん剤です。抑制する抗がん剤です。 私の 私の病気は「ジスト病気は「ジスト((消化管間質腫瘍)消化管間質腫瘍)」と言い、」と言い、胃や小腸など消化管の壁にできる転移胃や小腸など消化管の壁にできる転移・・再発を起こ再発を起こす悪性腫瘍の一種です悪性腫瘍の一種で、、患者の中には患者の中には3030年経って再発年経って再発するする例も少なく例も少なくなく、なく、完治はかなり難しい完治はかなり難しいようようです。です。 しかし、 しかし、幸いなことにこの病気に幸いなことにこの病気に効果的な効果的な薬が近年、次々薬が近年、次々にに開発されています開発されています。医学は日進月歩のご。医学は日進月歩のごとく日々研究が進んでいます。私達とく日々研究が進んでいます。私達患者は、それを何より患者は、それを何よりもも願ってい願っています。ます。 私は 私は、、毎朝この薬を服用するたび毎朝この薬を服用するたびにに「どうか神様、もう一度私に命を下さい」と祈っています。「どうか神様、もう一度私に命を下さい」と祈っています。 会員の作品(切り絵) 会員の作品(切り絵) 会員会員 山口山口 偕子偕子 3 3