【DO!BOOK・ページリンク】
vol84   1 / 8

BOOKをみる

10秒後にBOOKのページに移動します


「茨城よろこびの会スピーカーバンク」実現に向けて 副会長 河口 雅弘 会報よろこび83 号では、スピーカーバンク構想の「趣旨」について説明しましたので、今回は「背景」 について述べます。 茨城県は、平成25 年3 月に「茨城県総合がん対策推進計画−第三次計画−」を策定し、種々の施策を 積極的に進めております。身近なところでは、がん診療連携拠点病院等に「いばらきのがんサポートブ ック」が並べられ、「がん患者サロン」も開設されました。また、茨城県議会では、平成27 年12 月に「茨 城県がん検診を推進し、がんと向き合うための県民参療条例」を制定しました。がん患者等を取り巻く 環境は大きく前進したと評価しています。 このような状況の進展は、既存の患者会や患者サロンの立ち位置や活動の方向転換を迫ることにもな りました。当会も例外ではなく、役員会では今後の活動方針等について議論を重ねました。その過程で 当会員には「がんサバイバー」や「がん患者介護体験者」が多いことに改めて気付き、会員の体験談等 を発信することが社会に貢献するとの「確信」を得ました。 現在、(公財)茨城県総合健診協会が実施している視察見学で当会員が体験談を試みに話していますが、 概ね好評であり受診率の向上に寄与するものと期待しています。また、茨城県の主導で学校において「が ん教育」が実施されており、当会員にも授業でがん体験談の要請があります。しかし、がん教育は未だ 手探り状態にあり、研究すべき課題が山積しています。がん教育におけるがん体験者等の役割を模索す ることも当会のミッションの一つであるとも考えられます。これらのことは、上記の「確信」を得る根 拠にも繋がりました。(次ページに続く) 平成28 年4 月1 日発行 発行 茨城よろこびの会 http://www.ibasouken.org/yorokobi.html トリトマ(4 月末〜10 月に開花) 1 8