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vol84   3 / 8

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会員 浜崎 昭一 明治から大正にかけて、日本の発がん研究の先駆けとなった東京帝国大学教授 明治から大正にかけて、日本の発がん研究の先駆けとなった東京帝国大学教授山極 勝三郎勝三郎(やまぎわやまぎわ かつさぶろうかつさぶろう)氏(1863 〜1930 年)は、湯川 秀樹氏秀樹氏(1949 年ノーベル賞受賞年ノーベル賞受賞)より 20 年以上前に日本人初のノーベル賞受賞者となる可能性年以上前に日本人初のノーベル賞受賞者となる可能性があった 。大正。大正10 年(19211921年)と大正と大正11 年(19221922年)の二度にわたって、ノの二度にわたって、ノーベル医学ーベル医学賞、生理学賞に推薦されるも、最終段階では同じがん研究者であった、生理学賞に推薦されるも、最終段階では同じがん研究者であったフィビゲル氏がフィビゲル氏が1926 年度のノーベル賞を年度のノーベル賞を受賞すること受賞することになった。デンマークのになった。デンマークのフィビゲル氏はフィビゲル氏は19131913年(大正 2年)に寄生虫に感染しているゴキブリをラットに寄生虫に感染しているゴキブリをラット に食べさせて胃がんを発生させた。その に食べさせて胃がんを発生させた。その2年後の年後の1915 年(大正 4年)に山極氏 はウサギの耳にコールタールを繰り返しはウサギの耳にコールタールを繰り返し、繰り返し塗り繰り返し塗り、人工的にがんを発生させることに成功し学人工的にがんを発生させることに成功し学会に発表した会に発表した(写真右下:山極氏ががんを発生させたウサギの耳の標本)(写真右下:山極氏ががんを発生させたウサギの耳の標本)。しか、 山極氏山極氏にノーベルノーベル賞のチャンスが再び巡ってくることは無かった。賞のチャンスが再び巡ってくることは無かった。 後にフィビゲル氏の実験は誤りと判明したが時遅し 後にフィビゲル氏の実験は誤りと判明したが時遅し「早く誤りが判っていれば早く誤りが判っていれば、 山極氏 がノーベル賞がノーベル賞だったろうだったろう」と後に日本病理学会に招かれたノーベル財団のと後に日本病理学会に招かれたノーベル財団のケルヘンリク・ヘルデイン理事長ケルヘンリク・ヘルデイン理事長(63 歳)は語っている。また、は語っている。また、「当時は東洋人「当時は東洋人を差別していると批判されたがを差別していると批判されたが、現在 の審査 は慎重厳格に行なわれているは慎重厳格に行なわれている。当時 の選考ミス選考ミスは、不運の出来事であり残念なことである、不運の出来事であり残念なことである。」と語った。」と語った。 不運の山極氏の人生を題材に 不運の山極氏の人生を題材にした 映画「うさぎ追いし映画「うさぎ追いし−山極勝三郎物語山極勝三郎物語−」が 今年 3月に出生地の長野県上田市を舞台にロケを行い、出生地の長野県上田市を舞台にロケを行い、10 月に一般公開の予定月に一般公開の予定である。その他に山極氏はがん研究有明病院である。その他に山極氏はがん研究有明病院(東京都江東区東京都江東区)設立 (19081908年) の創立メンバーの一人であった。山極の創立メンバーの一人であった。山極勝三郎勝三郎物語の映画を観るのが物語の映画を観るのが今から今から楽しみである。楽しみである。 平成 27 年度がん予防推進員年度がん予防推進員養成 講習会を受講して講習会を受講して 会員 田野 百合子 日時: 平成 28 年 2月 10 日(水) 10:3010:30〜15:0015:00 場所 :茨城県立健康プラザ茨城県立健康プラザ 平成 27 年度がん予防推進員養成講習会を受講しました。プログラムは年度がん予防推進員養成講習会を受講しました。プログラムは下記の通りです。下記の通りです。 がん体験談では会員の田所 がん体験談では会員の田所 厚子さんが「タバコを吸わない女性の肺がんを体験して」厚子さんが「タバコを吸わない女性の肺がんを体験して」と題しと題し発表 され 、 茨城よろこびの会の紹介に始まり、茨城よろこびの会の紹介に始まり、肺がん肺がん手術の方法、手術の方法、「がん 」が見つかったきっかけ、退院後、胸部のが見つかったきっかけ、退院後、胸部のCT について 、茨城県の肺がんの状況、市町村のがん検診と内容、茨城県の肺がんの状況、市町村のがん検診と内容ごとに分かりごとに分かりやすく話を進めてくださやすく話を進めてください ました。 1日がかりの講習会日がかりの講習会でしたが、でしたが、改めて知る改めて知ることや学ぶことことや学ぶことが多くあり、受講して良かったと思っが多くあり、受講して良かったと思っております。ております。 時間 履修項目 講師 10 :30 〜10 :50 茨城県のがん対策 茨城県のがん対策 茨城県保健予防課職員 茨城県保健予防課職員 11 :00 〜11 :50 乳がんの 乳がんの 早期発見・早期治療について 早期発見・早期治療について 筑波記念病院 筑波記念病院 副院長副院長 放射線科 放射線科 鯨岡 結賀先生結賀先生 13 :00 〜14 :00 がん予防について がん予防について 国立がん研究センター 国立がん研究センター 予防研究グループ部長 予防研究グループ部長 笹月 静先生静先生 14 :10 〜14 :30 がん体験談 茨城よろこびの会 田所 厚子先生 14 :30 〜15 :00 がんと食事 がんと食事 茨城県立中央病院 茨城県立中央病院 栄養科栄養科 人工的な 人工的ながんの発生 に成功に成功してから 100 年、がん年、がんの起源 についてについてふれて みよう! 山極 勝三郎氏勝三郎氏 3