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大腸がん検診

大腸がんには,直腸がんと結腸がんがあります。結腸がんは,以前は日本では少なかったのですが,近年急速に増加しています。大腸がんは,日本人の死亡数では第2位,罹患数では第1位となっています。これは,私たちの食生活が欧米化にシフトしていった結果ともいわれています。大腸がんは,早期発見できれば,内視鏡手術でお腹を切らずに切除し,完治させることも可能です。

大腸がんの発生

大腸がんの発生

大腸は,食物の水分を吸収して便をつくる結腸と,便をためて排出する直腸に分けられます。最もがんが発生しやすい場所は直腸とS状結腸となっています。
大腸がんや比較的大きなポリープからは,目には見えない出血を起こしていることがあります。大腸がん検診は,便に含まれるそれらの出血を判定する検査(免疫学的便潜血反応検査)です。食事内容などによる影響を受けない簡便な検査でありながら,大腸がんの死亡を減少させる十分な科学的根拠がある検査として認められています。

 

検診で見つかる病気

健診で見つかる病気

大腸がん検診でわかる病気は,なにも大腸がんだけではありません。大腸ポリープ,クローン病,潰瘍性大腸炎など様々な腸の病気を発見することができます。

 

検診の流れ

健診の流れ

 

検診の内容

受診間隔 対象者 検診内容
年1回 40歳以上 免疫学的便潜血反応検査(二日法)

 

検診の解説

大腸がん検査キット

▲大腸がん検査キット

便は専用容器に2日間,自宅で採便していただきます。採便容器は市町村が行う巡回検診の場合は,保健センターまで事前に取りに行っていただくか,郵送にてお渡ししています。あるいは特定健診や高齢者健診時等に配布しています。 なお,採便後は指定された回収日に市町村保健センター等にお持ちいただくか,あるいは特定健診(メタボ健診)又は胃がん検診時にお預かりします。詳しくはお住まいの市町村でご確認ください。

 

検診を受ける時の注意

大腸がん検査キットの使用方法

正しい便のとり方
1

便の取り方 :
採便容器に原則,1日1本,2日間便を採取します。
便をとりすぎると,正しい検査ができません。
大腸の壁に接しているのは便の表面なので出血があれば便の表面に付着します。

便の取り方

2 採便後の容器は冷暗所で保存
3 検診票を記入します。
4 指定された回収方式で「容器」「検診票」を提出します。(採便から検査までは3日以内が望ましいといわれています。)
採便に関してのご注意

・アルミシールはやぶらないでください。
・1本の容器に,2日分とらないでください。
・容器内の液を捨てたり飲んだり,水を足したりしないでください。
・なるべく新しい便を提出してください。
・生理中の採便は避けてください。
・人体に直接使用しないでください。
・大便をとる目的以外には使用しないでください。
・保管は,子どもの手の届かない所にしてください。
・トイレの自動洗浄機能の作動に注意してください。

※ すでに治療中および経過観察中の方は,医療機関での検査をお勧めいたします。
また,自覚症状のある方,検診結果が毎回「要精密検査」に該当する方も医療機関での検査を受けていただくようお願いいたします。

 

精密検査について

精密検査の方法として,全大腸内視鏡検査の実施が推奨されています。全大腸内視鏡検査は内視鏡を肛門より挿入し,大腸の粘膜を直接観察し必要に応じ組織の一部を採って,がん細胞の有無を調べる病理検査をすることもあります。なお,精密検査として検診時の検査(免疫学的便潜血反応検査)を再検することは不適切であるといわれています。
以上大腸がんの精密検査について簡単に説明しましたが,専門的知識と高度な技術が要求される検査になりますので,精密検査(二次検診)は大腸内視鏡の専門医に受けられることをお勧めします。大腸内視鏡の経験を積んだ専門医がおこなえば大腸内視鏡は全く苦しくありません。なお,検査の詳細については受診される医療機関の説明をご確認ください。

 

当協会検診への取り組みについて

 

検診の日程

受診項目など詳しい情報は,お住まいの市町村にお問合せください。
実施場所,日時については,こちらをご覧ください。